滋賀県長浜市の盗難に関して思うこと
- 2012/06/15
- 18:12
滋賀県長浜市の盗難に関して思うこと
6月14日木曜日。 この日は滋賀県湖北地方のお寺を回っていました。 参拝した4ヵ寺のうち3ヵ寺は、住職のいない無住の寺となり、 今ではその集落の人々が、お堂の世話をされています。 世話をする人のことを「世話方さん」と呼ぶのですが、 そのお寺に住んでいるわけではなく、私達と同じように普通に生活をしながら お寺の管理をしているので、参拝の際は事前予約が必要となります。 この順序が、湖北の仏像に会いに行く基本的な拝観スタイルとなるわけですが、 その日の最後のお寺を訪問した際に、お堂を開けて下さった世話方さんに、 「本当はお断りしようと思っていました。」と、告げられました。 それは、今月立て続けに起こった仏像盗難が背景にあったのです。 | |||
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これを受け長浜市では、6月13日までに市内の管理者に盗難の注意を呼びかける文章を送付したそうです。 私の訪れた寺の世話方さんも、この文章を受け取ったあとに私が拝観予約の連絡をしたために、 お堂を開けるか悩んだのだと話してくれました。 私の知る限り、湖北の無住のお寺の扉というのは、 南京錠のようなものが一つ付いているだけというお寺さんがほとんどです。 これで何十年も盗まれることがなかったのです。 その世話方さんは、 警報設備を付けたりするにもお金がかかるから簡単には付けれない。 過疎化が進み、無住のお寺に納められる賽銭などでは設備の導入など出来ない。 そう嘆いていました。 今、湖北の仏像はいつ盗難に遭ってもおかしくない状況にあるのです。 そして、今回のような文章が送られたことにより、 私のように湖北を巡っている方、これから始めようとする方にとってはしばらくの間、 拝観しづらくなるかもしれません。 しかし、これも仏像を守る為で、仕方のないことでしょう。 信仰の対象であり、その集落の人々が大切に何百年も守り続けてきたものだから。 湖北を巡るにあたって、私は地域の色々な方と知り合える機会を頂きました。 この静かで素敵な里から、仏像盗難がなくなることを祈り、そして守っていこうと思います。 |
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滋賀県長浜市の盗難に関して思うこと
6月14日木曜日。
この日は滋賀県湖北地方のお寺を回っていました。
参拝した4ヵ寺のうち3ヵ寺は、住職のいない無住の寺となり、
今で
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