聖林寺・飛鳥寺・岡寺・橘寺・石舞台古墳巡りの旅【奈良】
- 2011/02/12
- 12:19
奈良:聖林寺・飛鳥寺・岡寺・橘寺・石舞台古墳
今回の目的地は、平城遷都1300年祭で盛り上がりを見せる奈良。 仏像好き&お寺好きには、たまらない仏像ワンダーランドです。 そんな今回は、2泊3日での見仏満喫プランを計画。 自宅から車を走らせること2時間30分。 まず、最初の目的地は奈良県桜井市の聖林寺(しょうりんじ)。 仏像好きには堪らない美人の十一面観音さまがいらっしゃいます。 本堂には地蔵菩薩さまがいらっしゃるのですが、その脇の階段を上がると 観音堂に到着です。 聖林寺の観音さまは観音グループの中でも、3本の指に入る美人さ。 スーパーモデルがこの方です。 拝観はガラス越しで光が反射してしまうので、寺務所でお堂の扉を閉める許可を頂くのがポイントです。 当日のお願いでしたが快諾いただき、真っ暗なお堂の中、スポットライトに照らされた観音様と私だけという 素敵なツーショットタイムを実現できました。 ![]() | |||||||
聖林寺 | |||||||
聖林寺を後にして向かうは、仏像ルーツといえる明日香村。 この地で最初に参拝するのは、日本最古のお寺「飛鳥寺」 飛鳥寺というよりも、飛鳥大仏といったほうがピンと来るかもしれません。 ![]() | |||||||
飛鳥寺 | |||||||
大仏さまは日本最古の銅造釈迦如来坐像。 有名な東大寺や鎌倉の大仏様よりもずっと古く、7世紀初頭に 鞍作鳥(くらつくりのとり)により作られました。 二度に渡る火災により当初の部分は顔の上半分、左手、右手の一部しか残っておらず、 後の部分は全て後の補修によるものです。 キズだらけの痛々しいお顔ですが、飛鳥仏を象徴するアーモンド形の目が特徴です。 法隆寺のお釈迦様も同じような目をされています。これが飛鳥時代の特徴なのです。 少し右を向いた飛鳥寺の大仏は、仏教も確立されていない時代に出来上がった。 当時の人は、どんな気持ちでこの大仏さまと向き合ったんでしょうね。 ![]() | |||||||
飛鳥寺飛鳥大仏 | |||||||
飛鳥寺をあとにして、向かうは岡寺。 飛鳥寺の東の山の上にあるので車なら10分もかからないと思います。 ちなみに私は、自転車で回ったので20分くらい必死に漕ぎ続けました。。。 岡寺はその名のとおり丘の上にありますので、車かバスがおすすめです。 ![]() | |||||||
岡寺山門 | |||||||
今回はご本尊の如意輪観音様のご開帳。 内々陣の扉から間近に御本尊様を拝見することが出来ます。 高さ約4.6mと言われる巨大な坐像。 驚くことは、これがインド、中国、日本の三国の土を混ぜ合わせて作った塑像であると言うこと。 もちろん日本最大の塑像です。 (※塑像…簡単に言えば紙粘土のようなものです。) 補修は多いのですが、それでも奈良時代に作った塑像が今も残っていることは、 この地に住む人々の厚い信仰心が伺えます。 大事に守られながら補修をし、後世に残していく。素敵なことですよね。 ちなみに岡寺は、日本で最も古い厄除け霊場でもあります。 唇とアイラインに僅かに残る丹朱が完成当時のお顔を創造させてくれます。 それにしても、さすがのホワイトボディ…高さ4メートルの塑像を作り上げるなんて驚きですね。 ![]() | |||||||
左奥が岡寺本堂 | |||||||
初日の明日香巡り最後のお寺は橘寺。 聖徳太子が建立したと伝わる由緒あるお寺さんです。 明日香のメジャーお寺巡りは、この他に川原寺があるのですが、 レンタサイクルやバスでも十分に回れる範囲内にあるのが魅力の1つ。 古墳好きな方は高松塚をコースに入れても一日でぐるりと回れますよ。 さてさて、そんな橘寺さんの周囲はイチゴ狩りがピークらしく、 いたるところにビニールハウスが建てられていました。 こういったレジャー系には目を向けず岡寺から自転車で20分ほどで到着です。 本尊は聖徳太子像と如意輪観音さまのダブル本尊。 やはりこちらに参拝に来たら如意輪さまにお会いするべきです。 お寺右脇の観音堂にいらっしゃるのですが、この「如意輪」と言うのが、私の仏欲を刺激します。 観音像には色々な救いの対象があるのですが、この如意輪さまは 「なんでもオッケー」という全ての願いをかなえる如意宝珠という、 4次元ポケット的アイテムをお持ちです。 そんな如意輪観音さまは座り方で見分けが容易につきます。 見分けが付かないのは岡寺さんと滋賀の石山寺の如意輪観音様くらいでしょう。 右脚は膝を崩し足の裏を重ねた輪王座という座り方です。 そして、6本の腕のうち、右手の1本は頬に手を当てるというなんとも、自然体の観音様です。 そんな如意輪観音様ですが、橘寺さんの観音さまはサイズが大きめ。 静かな境内に肩の力が抜けたお姿で座っておられます。 「長旅お疲れ様~~」そんな声が聞こえてきそうなリラックス系仏像です。 ![]() | |||||||
橘寺入り口 | |||||||
これで、1日目の奈良旅行は終了。 2日目は奈良市内に場所を移しました。なが~~くなりすぎたので、続きはまたいつか。 とにかく飛鳥は年に1度は訪れたい町です。 古墳好きな方にも、たまらない観光スポットでしょうね。 とりあえず橘寺さんから近いので、帰りによりました。 石舞台古墳です。 ![]() それでは、各寺院の情報です。 多くなってしまいますたが、ご了承下さい。 聖林寺HP:http://www.shorinji-temple.jp/ 所在地:奈良県桜井市下692 電車:近鉄、JRともに「櫻井駅」下車、南へ2km。 バス:桜井駅南口から多武峯又は談山神社行き10分聖林寺前下車すぐ お車:国道165号線薬師町交差点 南へ1.5km(有料駐車場あり) 拝観時間:9:00~16:30 拝観料:400円 休み:ナシ
大きな地図で見る 飛鳥寺HP:ナシ 所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥682 交通:近鉄橿原線橿原神宮前駅から奈良交通バス飛鳥駅行き「赤かめ」(明日香周遊)で19分、 飛鳥大仏前下車すぐ 拝観時間:9:00~17:15(3月~10月は16:45迄) 拝観料:300円 休み:ナシ
大きな地図で見る 岡寺HP:http://www4.kcn.ne.jp/~balance/ 所在地:奈良県高市郡明日香村岡806 電車・バス:近鉄 橿原神宮前駅 東口より奈良交通バス「岡寺」下車、徒歩5?10分。またはタクシー。 お車:大阪方面から...... 近畿自動車道 ? 阪和自動車道 美原JCT ? 南阪奈道路ー大和高田バイパス ? 国道169号線経由 明日香村・吉野方面へ(灘波からだと大体40分?50分程度です) 名古屋方面から... 郡山インターをおりて国道24号線を南下、明日香方面へ(郡山インターから40分?50分ぐらいです) 拝観時間:8:00~17:00(2月~12月は16:30迄) 拝観料:300円 休み:ナシ
大きな地図で見る 橘寺HP:ナシ 所在地:奈良県高市郡明日香村橘532 電車・バス:近鉄橿原神宮駅下車「岡寺前行」バス10分、「岡橋本下車」徒歩3分 又は近鉄吉野線「飛鳥駅」下車。橘寺へ徒歩30分 拝観時間:9:00~16:30 拝観料:350円 休み:ナシ
大きな地図で見る | |||||||
参拝日:2010/5/11 |
スポンサーサイト