宇陀川の子安地蔵【奈良】
- 2013/01/13
- 19:00
奈良 安産寺
奈良県宇陀市三本松地区の高台に石垣を高く築いた安産寺がある。ここの収蔵庫に、平安時代の一木造りで量感に富んだ177.5cmの地蔵菩薩立像が祀られている。
安産寺は宇田川の左岸にあり、室生寺から直線距離で4~5キロほど南にある。集落の中心を近鉄大阪線が抜け、主要道路である国道165号線や最寄りの三本松駅からは急坂を登って安産寺へと向かう。
安産寺
ここは無住...
奥明日香栢森の綱掛神事【奈良】
- 2012/01/15
- 20:00
明日香 栢森の綱掛神事
石舞台古墳から吉野へと通じる谷間の地域を奥明日香と呼ぶ。
その道の脇には万葉集に幾度も詠われた飛鳥川が流れていて、今でも綺麗な里川の風景を残している。
飛鳥川沿いの道はかつて吉野の離宮に行幸した帝が通ったとされる道でもあり、
山に囲まれた里川の風景は、古代への想像を掻き立てる要素を充分に持っている。
飛鳥川の源流は芋ヶ峠と入谷にあるようで栢森、稲渕集落を北...
向原寺 盗難から36年ぶりのお帰り。飛鳥時代の金銅仏【奈良】
- 2011/09/24
- 15:00
奈良 向原寺(豊浦寺跡)
各地に猛威を奮った台風15号が過ぎ去った翌日の9月22日。
台風一過の晴天とは行かなかったが明日香は時折小雨が降ったりやんだりとすっきりしない天気が続いた。
今回向かった先は明日香村の向原寺。日本最初の寺と言われている所。
ここは調べれば調べるほど面白く、まさに明日香村は遺跡の中の村であるということがよく分かる。
ここを訪れたのには目的があった。それは2010年に36...
奥明日香の綱掛神事 女綱と男綱【奈良】
- 2011/09/18
- 20:00
明日香 女綱と男綱
六世紀末から七世紀末までの約一世紀の間を飛鳥時代と呼ぶ。
現在の奈良県高市群明日香村がその場所で、推古天皇をはじめ天智天皇、天武天皇がここに宮を置き、日本の中心として栄えた場所である。
明日香は今では穏やかな田園風景と遺跡が残り、岡寺や飛鳥寺、高松塚古墳など多くの名所が残っている。
文化史で言えば飛鳥文化、白凰文化が華開いた時代がそれだ。
今回はそんな明...
安倍文殊院 綺麗になった文殊館!平成23年卯年特別結縁拝観【奈良】
- 2011/09/02
- 22:01
奈良 安倍文殊院
快慶作の高さ7mという日本最大の文殊菩薩で有名な安倍文殊院の歴史は古く、
寺伝では大化元年(645年)に阿部一族の本拠地であったこの寺院のある「阿部」の地に、
当時の左大臣阿倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が安倍一族の氏寺として「阿部寺」を
ここから南西300mほど離れた地に建立したのが始まりである。
安倍文殊院 山門
その後平安時代に建てられ...